はん助奮闘記

こだわりの発掘

2019年1月7日
から はん助
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篆刻・自用印を彫る

自用印に用いる書体を選択

自用印として書体を選ぶときに、数年前に師匠(筑州)が半紙に鉛筆でさらりと

書いていただいた、ものを思い出し、(手元にないがどこかにあるとは思う)

その書体は璽印(じいん)風の文字であったので、

古じ(金偏に弥のつくり)の書体で彫ってみた。読み方は「こじ」

…秦の時代より以前の戦国時代の篆書。

 

   彫ったまま補刀なし。      印影を修正。

印面サイズは9ミリ四方。石は青田石を使用。印文は「清博」。

モロイ石に細かな彫刻をする

大きな鉄筆は繊細な彫刻に向いていない。中型の鉄筆も同じこと、

まして小さな印のため、小型の鉄筆を使用する選択をする。

彫刻法には、「押す」「引く」、2通りの方法があるが、最近の流行ではないと思われる

「押す」方法がこの場合最適と考え選択。

深さは、当然ながら浅彫りで、慎重に彫り進めてゆく。

最後に印面を綺麗に洗い、捺印。

更なる経験が必要と感じるも、石の選択も大切と思う。

もう少しきめの細かい粘り気のある石がいいのでは…

展覧会用に使用するために彫刻

締め切りが近いので彫りました。落款の後に押す印。

何もかも手探りですが…あとは、落款を書いて一応準備完了です。

師匠に了承してもらえるかは未だ判らない。彫り直しかな、

とりあえず恥をかくことも恐れず前に進みましょう。

手本はないので試行錯誤の繰り返しです。

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2019年1月1日
から はん助
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新元号2019年の幕開け・謹賀新年

謹賀新年

今年は1月4日より営業致します。

昨年以上に充実した1年を過ごせるよう努力して参ります。

大晦日の除夜の鐘を聞き、久し振りに御来光を見に静岡県の伊東市へ

川奈岬の展望台からの初日の出です。

日本は言霊の国、「あけましておめでとうございます。」

正月には目出度い言葉ではじめてゆくことで1年を乗り切れるのだそうです。

一級職人の証と向き合う年

もの作りはブランド化とパフォーマンス化が鍵を握る時代?

伝統的工芸品は国が認めるブランドのひとつですが、

地域限定・歴史的蓄積の証明性が求められる。

印鑑職人としては、大半が蚊帳の外になってしまいます。

そこに、新しくグットスキルマークというブランドが29年度より始まった。

一級技能士の資格を有していれば、可能性を生かすチャンスである。

以前に比べれば職人の数は激減している現状ではあるものの

まだまだ、多くの若い職人を含めて頑張っているのも事実でしょう。

特に厳しい時代だからこそ、チャレンジする人達の真剣さには

時代を開拓する気概さえ感じる。

ぬるま湯に浸かって儲けていけた時代は今はないと自覚できないようでは

先はないとあらためて感じている…

自己開拓の重要性と結果

努力だけでは生活はして行けない。

良い意味で儲けることができる。結果がなによりも重要だ、

でないと新しい世代は職人になれない。

若い世代に夢を与えられるよう、結果にも果敢に挑戦してゆきたいと思う。

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2018年12月29日
から はん助
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篆刻という世界に踏み込む…前に?

実用印章と篆刻との違い

実用印章は、意思の確認のために様々な場面で使われています。

印鑑登録することで証明手段として無くてはならないものになります。

国による制度が根幹にあり、印鑑の需要の安定もそれにより守られています。

基本的には、正しい文字が彫ってあればよいという正にに実用的な印です。

一方、

篆刻は、実用的な部分もありますが、主には芸術的分野で、

書道と同列であると思われます。

「方寸の美の世界」といわれることからも窺い知ることができます。

書道芸術の一分野の側面があり、使われる道具が筆から刀になったということでしょう。

落款印としての慣習が需要の根幹である。

印鑑職人が高みを目指してきたもの

印鑑職人の中には、

篆刻の考え方や技を印の世界に取り入れようと努力し研鑽を続けて来た歴史もある。

その一つが全国的な印章技術展覧会として受け継がれている。

書道を、より深く学ぶことで印に対する考えかたもさらに深くなっていった。

土屋渓舟(印刻の師)は、文字の線質を刀の使い方によって,

「切れ味」を表現するなど独自の世界を確立させた。

小川瑞雲は、実用印に小篆(小篆風)を広めることに尽力し、

展覧会への影響は、現在でも続いている。

そこには、書道芸術へのあこがれが根底にあって、

それをいかにして実用印章の世界に取り入れて行くのか、

試行錯誤してきたとも言えそうです。

事前に篆刻を知ることはできない。

知識として、篆刻とはこういうものだと判っているような気がする。

しかし、やはりその世界に入ってみないと現実は理解できない。

ということで、今月から書道の師匠(広畑筑州先生)に篆刻を習いはじめている。

先生は書家で篆刻家ではないので、基本から何をするのかは指示されないが、

展覧会に応募するなら、「先ず彫って来い、」以上。

以前にも一度、先生に篆刻を習う機会があったが、続けることが出来なかった経緯があり

その時は、習い事のひとつとしての感が強かったが、

先ず彫って来い。と言われた後の動揺と緊張感はさすがに前回とは違った思いに

ならざるを得ない。

試行錯誤して一本を彫り上げたが…

修正を指摘されることを前提に、

彫ったまま(補刀していない状態)で印影を見せたところ

「これはこれでいい。直さない方がいい。」 もう一本彫って来い。以上。

ただ、(印文を)半紙に文字を書いた部分については、

この方が文字が生きる、

立派になる等、多くの指摘を頂いたことはありがたいと素直に思った次第です。

修正して(補刀)仕上げていくことが当たり前の自分にとって

直さない選択の世界は、書道そのものだと改めて感じました。

書道で手直しすることはないですから…

篆刻も最終的には文字が大切?

当たり前のことですが、文字が大切

半紙で書き込むことで文字の形を詰めてゆく。

直す。直さないの差はありますが、

文字のデザイン力が実用印であれ、篆刻の印であれ、

基本であるということでしょうか。

この先、学んでゆくことで、多くのことを経験することになりそうです。…

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2018年11月23日
から はん助
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誰しも経験するかもしれない時期

結婚し、家族が増え、日々の生活に…

子供を育てる期間は短くない、当然ゲームではないのでリセットもできない、

1人、2人、3人と増えると期間や経済的負担も同時に増える。

とっても充実した日々であり幸せを味わう大切な時期です。

子供を育てながら、親も学んでゆく。

当然ながら親も年をとる

自分達も当然親がいる。健康で長生きできれば幸いであるが、

なかなかそういかないのも現実である。

今度は、親に対して対応してゆくことも年と共に増えてゆく、

そして、自分達も五十路を過ぎ、身体のあちこちがゆうことを聞かなくなってゆく。

人生80年時代を迎えて…

30歳頃から、書道を習いはじめてもう、26年。

ただ、最近は、生活やさまざまなことが重なって、

休んでいた。3年位の感覚でいたら、実際6年と5ヶ月で驚いている。

広畑筑州先生も70歳ということなので、近況報告をかねて会いに行くことになった。

平成の時代もあと2ヶ月…

まだ振り返るのもなんだが、いろいろなことがあった平成30年です。

お正月には、印刻の師匠の突然の死。

3月には、印章訓練校の休校。研究科は、研究会になって存続。

そして、自分は、新しいことへのチャレンジを始めようとしている。

もっと、もっと良い、もの作りを目指して…

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2018年11月19日
から はん助
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あと10歳若かったら…

10年時計を巻き戻すことができたら…

46歳になってしまうが、老眼もなく、裸眼で細かい世界に挑戦できる。

もっと、もっと上の世界を知ることも出来るだろうか?そう考えると、とても面白い…

ただ、自分だけならともかく、子供も孫も10歳時計が巻き戻ることになるのだが、

店も独立して2年目の頃で大変だろう。ただ家内は喜びそうだ。

この10年競技会での成績を考えると…

はんこ屋の職人にとって、成長のバロメータになる全国展。

全国規模の競技会の成績を見ると、大臣賞が3度、金が1度、銀と銅が1度づつ、

その他に全技連マイスター、ものづくりマイスター、全技連の功労賞、

県の優秀技能者など予想もしていなかった結果であります。正直出来すぎ、

取りにいったもの、経験年数で対象になったもの、年功序列で手にしたもの、

さまざまです。競技会だけは取るつもりでやらないと結果はついてこない。

10年先を予想して過ごしてはいなかった…

商売はもう少し結果が良いと考えてはいたが、世の中の変化やデフレ社会も影響?

やはり、日々の努力で精一杯、それ以上でもそれ以下でもなかった気がする。

ホームページをやりたいというか、やる必要があると考え始めた頃でもある。

健康面もあまり気にせずにいたとも思う。生来の怠け者でも継続で歩んだ10年。

やはり、20代からの積み重ねは極めて大きいかもしれない。

これから先はもっと険しい?

登山で言うなら、今やっと5合目の手前かな、少しひいきめでそんなところ。

このまま頂上を目指して登り続けるか、隣の山に登るか選択が難しいところである。

下山するほど若くはないので、連なる山の中から選ぶことしかないだろう。

10年後の姿を予想するのは容易いことではないはずではあるが、

もっと上の世界を見てみたい。それには相当の覚悟がいると思う。

きっと、10年前の覚悟では乗り切れない気がする…

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2018年10月17日
から はん助
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高千穂神楽と印章文化

第41回を迎えた隔年開催の業界の大会

はんこ屋組織で最大の公益社団法人全日本印章業協会主催で行われる

全国大会が2年に一度、持ち回りブロック制で今回は、九州の宮崎で

開催されました。同時に全国印章技術大競技会の入賞者の発表と

表彰式があるため、参加してきました。

表彰式はこんな感じでした。

写真垂れ幕に書いてある「重要無形民俗文化財高千穂の夜神楽」

が角印の課題文字でした。

貴重な時。高千穂神楽

その後、記念講演として高千穂町中央公民館長の田尻氏による

講演と夜神楽の舞を見ることができました。

高千穂神楽(たかちほかぐら)は1000年以上前から受け継がれている神楽で、

国の重要無形文化財に指定されています。見ることはとても珍しいといわれます。

高千穂へは宮崎市から車で4時間。秘境です。さらに

神楽は夕方から夜中にかけて行われるため、本物を見る機会は大変貴重ということです。

伝統文化の側面では、印章文化とも共通する部分もあるでしょうか、

神楽の継承は子供に教えてゆくことが重要と聞きましたが、

伝統を守り継承してゆくことは、本当に大変なことだと思います。

印章文化

印章文化と言っても

飛鳥時代に制度化され公文書に捺された公印

鎌倉時代には大陸との交流により、禅僧の書いた墨蹟に私印が捺され、

室町時代には水墨画家の落款印として用いられた。

戦国時代には意匠を凝らした武将印と呼ばれる印も現れる。

江戸時代には二代将軍徳川秀忠が、「町触」を出し

一般の庶民に証拠としての判形(印判・印鑑)を使用するようにとある。

我が国においても1000年以上、印の歴史をつないでいる。

専業としての作り手があり、素人の入る隙間など無かったことだろう。

現在はどうなのかと言うと、実用印の世界はかなりやばいと言える。

ともあれ、良い印章をつないでゆく努力はしてゆかかなければと痛感している。

通商産業大臣賞作品

今回、賞を戴いた作品です。

本来は、篆書体の正式な形で彫りたかったのですが、

「の」は日本で生まれた文字であるため篆書がないので、

省略体というか、印章新体で揃えて彫りました。

私以外の作品は、すべて旧字を元に彫られてありましたが、

それは、字法に対する考え方の違いなのかもしれません。

救われたのは、審査員の参考作品に私のような文字の

使い方をしていた先生がおられたことです。

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2018年10月11日
から はん助
営業案内・臨時休業のお知らせ はコメントを受け付けていません。

営業案内・臨時休業のお知らせ

10月12日(金曜日)は正午までの営業になります。

また、13日土曜日も臨時休業させて頂きます。

ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありません。

二年に一度の印章業界の大会が宮崎県にて行われます。

大会出席のためご了承下さい。

印章技術大競技会の表彰

今大会で、自分は角印の部での経済産業大臣賞の受賞式も

兼ねています。全国の人たちと会う機会でもあります。

全国の若手技術者の作品を直に見ることも大変楽しみにしています。

若手の活躍

自分の後輩や、教え子が、

今大会、厚生労働大臣賞と下鴨神社賞の特別賞の受賞しました。

その他にも金賞・銀賞・銅賞を受賞されているので楽しみです。

 

 



2018年9月5日
から はん助
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見えない所に道を創るということ

苦境はチャンスかもしれない

印鑑職人には二つの能力が求められます。

印鑑を彫るということ、そして文字が書けるということです。

以前のように機械も文字フォントもない時代は

印鑑職人の天下だったと思います。

二流三流の腕でも商売はできた時代がありました。

今のように文字フォントを機械で彫る時代では、ある意味

印鑑職人は特徴を出せないと、生き残れない戦国時代です。

文字もそれなりに出来ている上に、荒彫りまでなら優秀です。

ただ、一番大切な仕上げ作業は出来ないということに加え

一番大切なオリジナル性に欠けるという大きな欠点があります。

この大きな欠点を隠して商売ができている時代に

印鑑職人は何ができるのでしょうか?

モラルの低下が招いたこと

今年のはじめに、日本年金機構の委託業者の『SAY企画』による、

再委託によって、中国への情報漏えいのニュースが報じられましたが、

入札の際、価格に重きを置いた弊害が現れた事件です。

前にも触れましたが、官庁の印鑑の入札でも安価な金額で

中国製の印鑑が彫られ、トラブルになったことがあったと聞いています。

中国製の文字フォントが使われていたため、彫り直ししたそうです。

(頂いた大臣賞の大臣の印鑑を見るたび残念でなりませんが)

共に安価第一で要求水準という縛りがない、モラルを欠いたことだと思います。

伝統的工芸品

山梨県の甲州手彫り印章が経済産業省から伝統的工芸品として指定

されたことは、印鑑の認知度をあげるためにとてもよいことです。

ただ、印鑑は山梨だけで彫られているのではないという問題があります。

他県でも多くの印鑑職人が存在しているため、特定の県に限定しているので

他県では、制度の恩恵を受けることが出来ていないという現状があります。

それでも道を創りたい

それでも道を創りたいと想うのはなぜ?

はんこ(印章)を彫るのが好きなんでしょうな…

商(あきない)は、経営理念や販売が車の両輪を支える一方ですが、

もの作りの情熱も一方で大切な部分だと信じています。

ただ、自己流がいいと言っているわではない

自己流というのは、時には独りよがりになってしまい、

本来守るべき基本から逸脱してしまう危険性もあります。

私の場合、我が強い方なので常に気をつけるようにはしています。

具体的には、今でも現役で競技会に参加すること、

そして、師に恥じない仕事をすること、

その上で、新しいことにチャレンジをしています。

今までにない、印鑑書体に向き合う努力をしています。

印鑑書体に限っても、一般的に6書体+1書体がありますが、

楷書体・行書体・草書体・隷書体・古印体・篆書体+印相体

どの書体でも現在は文字フォントが作られていますので、

独自性を出すためには、少しオリジナルを強調しないと

一般の方には区別しにくいでしょう。

舟月のオリジナル書体は、

流麗篆=小篆風印篆を独自に収めた書体ですし。小篆を使うこともある。

賢豪篆=印篆です。

和文篆は独特の理論構成で創作した書体ですが、

万畳篆=九畳篆をアレンジして創作しています。

独自の感性と理論で彫られるハンコは、私にしか彫れないんです。

それこそオリジナルでしょう。

自己流ではありますが、内容のある自己流はいいと思っています。

30.7.22奥多摩へ山登り。リュウ

 




2018年9月4日
から はん助
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印鑑選びのコツ・小田原印判

傘と印鑑は必需品

傘は、日常生活を営む上でなくてはならない必需品です。

雨が降れば傘をさす。当たり前のことです。

同じように、印鑑も役割があり使用されています。

意思の確認のため印を押して残すことです。

傘と印鑑の違い

多くの場合、傘がなくても雨に濡れるだけで

お風呂に入り着替えれば、とりあえずリセットすることができます。

雨から守られるのは、傘を差した本人だけです。

さて、印鑑はどうでしょうか。

まず、多くの場合本人だけではなく相手が存在するケースです。

「限定された記載について証拠を残して証明する」。ことが求められます。

意思の確認のためで、後々問題が生じてもさほどでもない場合もありますが、

金銭を伴う場合は、損害の発生も考えられます。

そのため印鑑には、見た目以上の役割があることを認識しておくことが大切

と言えます。

野菜と印鑑

野菜を買うとき、多くの場合生活圏の中で求めることでしょう。

近くのスーパーではなく遠くのスーパーへ何時間もかけて買いに行く

ことはしないと思います。その理由として品質にあまり差がないからです。

それでは、印鑑の場合はどうでしょう。

はんこ屋が近くにあるから。デパートだから安心。通販だから便利。

この「近い」「安心」「便利」は買い物に於いて重要な要素でありますが、

それも品質にあまり差がないということが前提にあるように思います。

傘であっても、野菜であっても、これは開運です運が開ける。とはなりませんが

印鑑には多く使われ、利用され、殺し文句になっています。

機械化の影響で簡単にはんこ屋さんが営まれているのが現状です。

農家のように愛情と責任をもって、長年の経験で野菜を作っているのとは違います。

一週間あればはんこ屋さんができてしまうのです。

はんこ屋さんが販売している印鑑は、あまりにも品質に差があるということです。

意外な落とし穴

野菜の場合、生産性は生産者の生活に直結するため

最低限の農薬の使用は認められています。

それでも消費者の健康に問題にならないような配慮がされていると思います。

印鑑の場合も印鑑専門店(印鑑を彫る技術をもっているお店)の多くが

印鑑の重要性を認識して、モラルに反しないよう努めていると思いますが、

そのようなはんこ屋は、とても少数になりました。

薄利多売が可能な環境では、モラルは存在していません。

見分け方の方法として価格が参考になりますが、これも絶対ではありません。

広告宣伝に多くの投資ができるはんこ屋はどのようなはんこ屋か

見極めるのも良いかと…

一本の印鑑を彫るには時間と技能が必須であることに変わりません。

技能検定一級は手彫りで行われますが、法人の代表印(廻文・かいぶん)

4~5時間前後で彫っています。

一方、機械彫りの彫刻では早いもので6分~7分(仕上げしないとこれで完成)

機械彫りだけの印鑑に比べ、手彫りの場合トータルで20倍以上の手間が掛かって

いると、それだけ手間をかけないとしっかりとした印鑑はできないということです。

技能士(印鑑職人)=いいハンコ!?

しっかりとしたハンコを彫るための技能があって=いいハンコができる。

このことは当たり前のことですが、技能を持っているはんこ屋さんがすべて

いいハンコを彫っているとは限らないということ、

技能は、継続してこそ技能です。そして劣化するのも技能です。

若い時に優秀な技能を身につけて、多くの受賞歴があっても

その後の継続(努力)がなければ、彫る感覚は劣化します。

頭ではイメージできても、身体とくに指先は動いてはくれません。

しかし、商売では優秀な技能を旬が過ぎても掲げ続けます。

ここを判断することは難しいことですが…

老舗のはんこ屋さんにも少なからずありそうな気がします。

昔取った杵柄(きねづか)って感じです。

作り替えるという選択肢

印鑑を作って登録しても

印鑑は簡単に改印できます。(法人の場合は少し大変ですが)

自分に合った印鑑を探すことも良いかと思います。

最良と思える印鑑はあなたとこれから長い間共にする

相棒ですから。

 




2018年8月28日
から はん助
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自用印から印鑑の書体を考える

楷書体の印鑑を彫ってみた

私の自用印ですので、公開します。

唐代の楷書の名手・欧陽ジュン(言偏に旬)の代表作

(九成宮レイ(酉偏に豊)泉銘)を見本に彫ってみた。

碑文に彫られ、文字間は広く整然と並べられており

印として枠の中に閉じ込められた空間では生かされない部分を

改めて感じたが、基礎的な勉強として捉えています。

フォントでも完成された楷書がありますが、

自分で文字の余白の取り方や特徴を見つけながら

書き、彫って仕上げを行わなければ、仕上げで手は動かない

ふと思い出した言葉が胸中成竹(きょうちゅうのせいちく)です。

「胸中に成竹あり」は、創作する中でとても大切なことです。

意味は、 成功の見通しを立てておいて、前もって準備しておくこと。成算のこと。

竹の絵を描く時は、先に胸中で絵を完成させておいてから一気に描くという意味から。…

文字デザインがいくら良く出来ていても、仕上げの段階で手が動くとは限らない。

そうならない為に準備は必要ということでしょう。

手本のない書体は大変

行書体+古印体(※切り離さないようにした)

AA-1

最初に仕上げたのがA、その後、補刀したのがA-1。サイズは12ミリ丸。

読みやすいことに加え、ツナガリが行書体の特徴ですが、印にするとやはり

一般の方には、文字フォントとの違いが判り難いので古印体を加味して

文字フォントではできない印にしてみました。

少し遊びを加えて?

最古の土偶(滋賀県・相谷熊原遺跡)。1万3千年前のものとされている

縄文の女神を見て思わず彫りたくなってしまいました。

女神のフォルムを枠の形として最初にデザイン

枠に合う文字を考えて、

文字は20種類ぐらい書いてみましたが、この変形した枠にどうしても合わない。

翌日になって、ふと思いついたのが、一風変わった口でした。

まあ自分が使う自用印ですから、こんな感じもいいかな…と

遊びの印に大切な事は枠を含めた全体の表情でしょうか、

奥が深いこのエリアは感性が占める領域。

出来のいい悪いはともかく、縄文の女神を見たときの感動が

生かされいればいいかな…と

(天地は10ミリ弱の印。)

自用印を意識すること

自己表現としての仕事をされている方は多くいます。

例えば芸術家。書家・日本画家・版画家・など、自分の作品というしるしとして

印を押しますが、印にもこだわりがあり、多くの印を持ちながらも

実際に使用する印は2~3個(印を数えるときは、カ(果に頁))といいます。

気に入った印とは、彫り手の側ではなく、使う側が決めること。

どんなにいい印が出来たと言ってもだめなんです。

相手の感性に合うものを作る姿勢も大事なこと…

まだまだ先が長い、ゆっくりと階段を登りましょう。