ひとり言

令和5年はどんな年になるのか-ひとり言

自然の大きさの中の自分

発芽した杉の赤ちゃん。

時代は、今から2000年以上前。

弥生時代でしょうか。

そして、現在の姿。

2022年12月25日撮影

昭和9年に国の天然記念物に指定された。

箒杉(なかがわのほうきスギ)です。

杉の下には、湧き水があり

月に1回位汲みに行きます。

施設維持のための協力として、

ささやかですが100円硬貨をチャリン。

私も幸いにして還暦をむかえましたが、

杉の前に立つと圧倒されてしまいます。

人も自然の中で生きている存在だと…

 

栄枯盛衰

世の中すべての人や物事には繁栄と衰退があるということ。

「栄枯」は、草木が茂ることと枯れること。

「盛衰」は、栄えることと衰退すること

隆盛と衰退が繰り返し時代は作られてゆくものなのでしょうか、

印(印章・印鑑)の存在意義が問われている今、

制作環境の変化による希薄な存在感と

良い面のみを強調したデジタル社会への圧力が凄い勢いで

浸透してきています。

全てが利便性の追求に走り過ぎているように感じています。

はっきりしていることは、政府は国を富ませることを

30年以上も怠って来たということです。

全世界の経済が30年で3倍になったのも関わらず、

日本だけがゼロ成長。

敗戦国のツケは今も続いている…

手作り印章を取り巻く環境は、まさに衰退期を

迎えていますが、

新たに再生するためには、若い世代ではなく、

余力のある世代が種をまき育ててゆくことだと思います。

言うは易し、行うは難し。

それでも、種を蒔く資格を有するまで進みたいと思います。

 

令和5年という年

昨年にも増して厳しい年になるかもしれません。

昨年以上の努力は避けて通れないことと覚悟しています。

印は社会の中で信用を担保するための道具ですが、

魅力ある印を制作できるよう基礎体力をさらに

つけてゆきたいと…

新たな魅力のある創作書体を制作するために…

箒杉ほど長生きできないので今しかありません。

 



小田原のはんこ職人。創作印章をはじめ文字の可能性を模索する日々を送っている。印号=舟月(しゅうげつ)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です