はん助奮闘記

こだわりの発掘

2019年2月20日
から はん助
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「書の力以上の印は彫れない…」

関心させられました。

時々、篆刻家や篆刻の話題を記しているブログを見る機会があります。

心に留まったのが、今城昭二さんのブログです。

その中で、師匠の保多孝三先生の言葉がありました。

書の力以上の印は彫れない…」である。

私の師匠も、他の篆刻作品にふれるとき、口癖のように言っている言葉に通じる。

篆刻作品の落款部分の文字を見て、印の上手い人の作品は、字も上手い。と…

書家ではないが、書家同等の力量が篆刻家には求められるということでしょう。

そういう考えの世界で篆刻を彫るということになる。

篆刻の道を歩むということは、簡単なことでもないと…

前段を考えると恥ずかしいが…

今、篆書の練習をしている。洒落た言葉にすると、臨書…

最初の文字は、普通には読めない。「昔」の篆書になる。

篆書を書く場合その前に文字の成り立ち、意味、読み、六書などの

中のどれに当るか、釈文がある場合はよいが、ない場合その作業は

少し大変です。それが終わってから、文字を写真のように書き始める。

文字の特徴を見極め、バランスのとり方などを探る。

次は、多字数をバランス良く書けるよう練習をする。

写真の二行目の4文字目(國)、5文字目(有)のように大きくならないようにしながら

個のバランスから全体のバランスを取れるよう書き込んで行くことになる。

これが、篆書を扱うための基礎になると思って…

看板犬リュウ

前の写真を撮るときに傍らにいた看板犬のリュウの写真も…

知らん顔をしているも、好物の「ササミ」と呼んだ時の見せたチラです。

全ては印を彫る

 

 

 

 

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2019年2月10日
から はん助
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篆刻の面白さと覚悟

ボツを恐れずやってみる。

「出入君懐袖動搖微風發」

君の懐袖(かいしゅう)に出入りし、動揺して微風をば発(おこ)す

意味…とのごのふところにさえ、出入りして、ゆれ動いては、

ここちよい風をそよふかす。

「裁為合歓扇団団以明月」

裁ちて合歓(ごうかん)の扇(うちわ)とすれば、

団団(だんだん)として明月に似たり

意味…そのきれを裁って、合せうちわにに仕立て上げると、

まこと円やかで、明月にもなぞらえられるほど。

共に漢の女流作家、班捷(女偏)予(女偏が付く)(はんしょうよ)、

の怨歌行の句。

予想通りのボツ

前に彫ったものが選ばれる結果になりました。

前に彫った方が、印象が強い。その他にも指摘いただきました。

書道展への出品は、篆刻作品は初めてです。

実用印の世界で培った感覚がツキマトイ

なかなか思い通りにはゆきません。ハードルは高い。

お店から眺める富士山。

篆刻の面白さと覚悟

まだまだ篆刻の本当の面白さを表現できないが、

彫るという作業のすべてのことが、如実に現れる世界。

運刀の迷い…この部分はどう刀を運び彫り進めてゆくべきか?

起筆・終筆・運筆の形の習熟度等さまざまな迷いは

印影に現れる。その辺は書道と同じで面白いと感じる。

確かに経験を重ねて、彫るという感覚は身に付くと思うが、

最後は、文字の理解というか、覚悟をもって、篆書をいかに書道という

中で消化してゆくことができるかと感じる。

日本、中国を問わず優れた篆刻家は、優れた書家ということです。
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2019年2月4日
から はん助
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二月より日曜・祝日も営業します。

地域の方の要望に応えて

随分前から、日曜日はやってますか?と言われていました。

小田原の印鑑専門店は、ほとんどが日曜・祝日は休みため

せめて、当店では営業することにしました。

前もって予定があり休業する場合はHPにて告知するようにします。

第三日曜日は横浜へ印章の研究会がありますので休みとなります。

看板犬のリュウは日曜は休みに…

営業時間帯も変更になります。

月曜日から金曜日は、AM9:00~PM5:00

土曜・日曜・祝日は、AM9:00~PM3:00

平日は仕事の状況によりPM7:00頃までお店は開けていると思います。

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2019年1月7日
から はん助
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篆刻・自用印を彫る

自用印に用いる書体を選択

自用印として書体を選ぶときに、数年前に師匠(筑州)が半紙に鉛筆でさらりと

書いていただいた、ものを思い出し、(手元にないがどこかにあるとは思う)

その書体は璽印(じいん)風の文字であったので、

古じ(金偏に弥のつくり)の書体で彫ってみた。読み方は「こじ」

…秦の時代より以前の戦国時代の篆書。

 

   彫ったまま補刀なし。      印影を修正。

印面サイズは9ミリ四方。石は青田石を使用。印文は「清博」。

モロイ石に細かな彫刻をする

大きな鉄筆は繊細な彫刻に向いていない。中型の鉄筆も同じこと、

まして小さな印のため、小型の鉄筆を使用する選択をする。

彫刻法には、「押す」「引く」、2通りの方法があるが、最近の流行ではないと思われる

「押す」方法がこの場合最適と考え選択。

深さは、当然ながら浅彫りで、慎重に彫り進めてゆく。

最後に印面を綺麗に洗い、捺印。

更なる経験が必要と感じるも、石の選択も大切と思う。

もう少しきめの細かい粘り気のある石がいいのでは…

展覧会用に使用するために彫刻

締め切りが近いので彫りました。落款の後に押す印。

何もかも手探りですが…あとは、落款を書いて一応準備完了です。

師匠に了承してもらえるかは未だ判らない。彫り直しかな、

とりあえず恥をかくことも恐れず前に進みましょう。

手本はないので試行錯誤の繰り返しです。

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2019年1月1日
から はん助
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新元号2019年の幕開け・謹賀新年

謹賀新年

今年は1月4日より営業致します。

昨年以上に充実した1年を過ごせるよう努力して参ります。

大晦日の除夜の鐘を聞き、久し振りに御来光を見に静岡県の伊東市へ

川奈岬の展望台からの初日の出です。

日本は言霊の国、「あけましておめでとうございます。」

正月には目出度い言葉ではじめてゆくことで1年を乗り切れるのだそうです。

一級職人の証と向き合う年

もの作りはブランド化とパフォーマンス化が鍵を握る時代?

伝統的工芸品は国が認めるブランドのひとつですが、

地域限定・歴史的蓄積の証明性が求められる。

印鑑職人としては、大半が蚊帳の外になってしまいます。

そこに、新しくグットスキルマークというブランドが29年度より始まった。

一級技能士の資格を有していれば、可能性を生かすチャンスである。

以前に比べれば職人の数は激減している現状ではあるものの

まだまだ、多くの若い職人を含めて頑張っているのも事実でしょう。

特に厳しい時代だからこそ、チャレンジする人達の真剣さには

時代を開拓する気概さえ感じる。

ぬるま湯に浸かって儲けていけた時代は今はないと自覚できないようでは

先はないとあらためて感じている…

自己開拓の重要性と結果

努力だけでは生活はして行けない。

良い意味で儲けることができる。結果がなによりも重要だ、

でないと新しい世代は職人になれない。

若い世代に夢を与えられるよう、結果にも果敢に挑戦してゆきたいと思う。

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2018年12月29日
から はん助
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篆刻という世界に踏み込む…前に?

実用印章と篆刻との違い

実用印章は、意思の確認のために様々な場面で使われています。

印鑑登録することで証明手段として無くてはならないものになります。

国による制度が根幹にあり、印鑑の需要の安定もそれにより守られています。

基本的には、正しい文字が彫ってあればよいという正にに実用的な印です。

一方、

篆刻は、実用的な部分もありますが、主には芸術的分野で、

書道と同列であると思われます。

「方寸の美の世界」といわれることからも窺い知ることができます。

書道芸術の一分野の側面があり、使われる道具が筆から刀になったということでしょう。

落款印としての慣習が需要の根幹である。

印鑑職人が高みを目指してきたもの

印鑑職人の中には、

篆刻の考え方や技を印の世界に取り入れようと努力し研鑽を続けて来た歴史もある。

その一つが全国的な印章技術展覧会として受け継がれている。

書道を、より深く学ぶことで印に対する考えかたもさらに深くなっていった。

土屋渓舟(印刻の師)は、文字の線質を刀の使い方によって,

「切れ味」を表現するなど独自の世界を確立させた。

小川瑞雲は、実用印に小篆(小篆風)を広めることに尽力し、

展覧会への影響は、現在でも続いている。

そこには、書道芸術へのあこがれが根底にあって、

それをいかにして実用印章の世界に取り入れて行くのか、

試行錯誤してきたとも言えそうです。

事前に篆刻を知ることはできない。

知識として、篆刻とはこういうものだと判っているような気がする。

しかし、やはりその世界に入ってみないと現実は理解できない。

ということで、今月から書道の師匠(広畑筑州先生)に篆刻を習いはじめている。

先生は書家で篆刻家ではないので、基本から何をするのかは指示されないが、

展覧会に応募するなら、「先ず彫って来い、」以上。

以前にも一度、先生に篆刻を習う機会があったが、続けることが出来なかった経緯があり

その時は、習い事のひとつとしての感が強かったが、

先ず彫って来い。と言われた後の動揺と緊張感はさすがに前回とは違った思いに

ならざるを得ない。

試行錯誤して一本を彫り上げたが…

修正を指摘されることを前提に、

彫ったまま(補刀していない状態)で印影を見せたところ

「これはこれでいい。直さない方がいい。」 もう一本彫って来い。以上。

ただ、(印文を)半紙に文字を書いた部分については、

この方が文字が生きる、

立派になる等、多くの指摘を頂いたことはありがたいと素直に思った次第です。

修正して(補刀)仕上げていくことが当たり前の自分にとって

直さない選択の世界は、書道そのものだと改めて感じました。

書道で手直しすることはないですから…

篆刻も最終的には文字が大切?

当たり前のことですが、文字が大切

半紙で書き込むことで文字の形を詰めてゆく。

直す。直さないの差はありますが、

文字のデザイン力が実用印であれ、篆刻の印であれ、

基本であるということでしょうか。

この先、学んでゆくことで、多くのことを経験することになりそうです。…

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2018年11月23日
から はん助
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誰しも経験するかもしれない時期

結婚し、家族が増え、日々の生活に…

子供を育てる期間は短くない、当然ゲームではないのでリセットもできない、

1人、2人、3人と増えると期間や経済的負担も同時に増える。

とっても充実した日々であり幸せを味わう大切な時期です。

子供を育てながら、親も学んでゆく。

当然ながら親も年をとる

自分達も当然親がいる。健康で長生きできれば幸いであるが、

なかなかそういかないのも現実である。

今度は、親に対して対応してゆくことも年と共に増えてゆく、

そして、自分達も五十路を過ぎ、身体のあちこちがゆうことを聞かなくなってゆく。

人生80年時代を迎えて…

30歳頃から、書道を習いはじめてもう、26年。

ただ、最近は、生活やさまざまなことが重なって、

休んでいた。3年位の感覚でいたら、実際6年と5ヶ月で驚いている。

広畑筑州先生も70歳ということなので、近況報告をかねて会いに行くことになった。

平成の時代もあと2ヶ月…

まだ振り返るのもなんだが、いろいろなことがあった平成30年です。

お正月には、印刻の師匠の突然の死。

3月には、印章訓練校の休校。研究科は、研究会になって存続。

そして、自分は、新しいことへのチャレンジを始めようとしている。

もっと、もっと良い、もの作りを目指して…

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2018年11月19日
から はん助
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あと10歳若かったら…

10年時計を巻き戻すことができたら…

46歳になってしまうが、老眼もなく、裸眼で細かい世界に挑戦できる。

もっと、もっと上の世界を知ることも出来るだろうか?そう考えると、とても面白い…

ただ、自分だけならともかく、子供も孫も10歳時計が巻き戻ることになるのだが、

店も独立して2年目の頃で大変だろう。ただ家内は喜びそうだ。

この10年競技会での成績を考えると…

はんこ屋の職人にとって、成長のバロメータになる全国展。

全国規模の競技会の成績を見ると、大臣賞が3度、金が1度、銀と銅が1度づつ、

その他に全技連マイスター、ものづくりマイスター、全技連の功労賞、

県の優秀技能者など予想もしていなかった結果であります。正直出来すぎ、

取りにいったもの、経験年数で対象になったもの、年功序列で手にしたもの、

さまざまです。競技会だけは取るつもりでやらないと結果はついてこない。

10年先を予想して過ごしてはいなかった…

商売はもう少し結果が良いと考えてはいたが、世の中の変化やデフレ社会も影響?

やはり、日々の努力で精一杯、それ以上でもそれ以下でもなかった気がする。

ホームページをやりたいというか、やる必要があると考え始めた頃でもある。

健康面もあまり気にせずにいたとも思う。生来の怠け者でも継続で歩んだ10年。

やはり、20代からの積み重ねは極めて大きいかもしれない。

これから先はもっと険しい?

登山で言うなら、今やっと5合目の手前かな、少しひいきめでそんなところ。

このまま頂上を目指して登り続けるか、隣の山に登るか選択が難しいところである。

下山するほど若くはないので、連なる山の中から選ぶことしかないだろう。

10年後の姿を予想するのは容易いことではないはずではあるが、

もっと上の世界を見てみたい。それには相当の覚悟がいると思う。

きっと、10年前の覚悟では乗り切れない気がする…

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2018年10月17日
から はん助
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高千穂神楽と印章文化

第41回を迎えた隔年開催の業界の大会

はんこ屋組織で最大の公益社団法人全日本印章業協会主催で行われる

全国大会が2年に一度、持ち回りブロック制で今回は、九州の宮崎で

開催されました。同時に全国印章技術大競技会の入賞者の発表と

表彰式があるため、参加してきました。

表彰式はこんな感じでした。

写真垂れ幕に書いてある「重要無形民俗文化財高千穂の夜神楽」

が角印の課題文字でした。

貴重な時。高千穂神楽

その後、記念講演として高千穂町中央公民館長の田尻氏による

講演と夜神楽の舞を見ることができました。

高千穂神楽(たかちほかぐら)は1000年以上前から受け継がれている神楽で、

国の重要無形文化財に指定されています。見ることはとても珍しいといわれます。

高千穂へは宮崎市から車で4時間。秘境です。さらに

神楽は夕方から夜中にかけて行われるため、本物を見る機会は大変貴重ということです。

伝統文化の側面では、印章文化とも共通する部分もあるでしょうか、

神楽の継承は子供に教えてゆくことが重要と聞きましたが、

伝統を守り継承してゆくことは、本当に大変なことだと思います。

印章文化

印章文化と言っても

飛鳥時代に制度化され公文書に捺された公印

鎌倉時代には大陸との交流により、禅僧の書いた墨蹟に私印が捺され、

室町時代には水墨画家の落款印として用いられた。

戦国時代には意匠を凝らした武将印と呼ばれる印も現れる。

江戸時代には二代将軍徳川秀忠が、「町触」を出し

一般の庶民に証拠としての判形(印判・印鑑)を使用するようにとある。

我が国においても1000年以上、印の歴史をつないでいる。

専業としての作り手があり、素人の入る隙間など無かったことだろう。

現在はどうなのかと言うと、実用印の世界はかなりやばいと言える。

ともあれ、良い印章をつないでゆく努力はしてゆかかなければと痛感している。

通商産業大臣賞作品

今回、賞を戴いた作品です。

本来は、篆書体の正式な形で彫りたかったのですが、

「の」は日本で生まれた文字であるため篆書がないので、

省略体というか、印章新体で揃えて彫りました。

私以外の作品は、すべて旧字を元に彫られてありましたが、

それは、字法に対する考え方の違いなのかもしれません。

救われたのは、審査員の参考作品に私のような文字の

使い方をしていた先生がおられたことです。

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2018年10月11日
から はん助
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営業案内・臨時休業のお知らせ

10月12日(金曜日)は正午までの営業になります。

また、13日土曜日も臨時休業させて頂きます。

ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありません。

二年に一度の印章業界の大会が宮崎県にて行われます。

大会出席のためご了承下さい。

印章技術大競技会の表彰

今大会で、自分は角印の部での経済産業大臣賞の受賞式も

兼ねています。全国の人たちと会う機会でもあります。

全国の若手技術者の作品を直に見ることも大変楽しみにしています。

若手の活躍

自分の後輩や、教え子が、

今大会、厚生労働大臣賞と下鴨神社賞の特別賞の受賞しました。

その他にも金賞・銀賞・銅賞を受賞されているので楽しみです。