はん助奮闘記

こだわりの発掘

篆刻という世界に踏み込む…前に?

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実用印章と篆刻との違い

実用印章は、意思の確認のために様々な場面で使われています。

印鑑登録することで証明手段として無くてはならないものになります。

国による制度が根幹にあり、印鑑の需要の安定もそれにより守られています。

基本的には、正しい文字が彫ってあればよいという正にに実用的な印です。

一方、

篆刻は、実用的な部分もありますが、主には芸術的分野で、

書道と同列であると思われます。

「方寸の美の世界」といわれることからも窺い知ることができます。

書道芸術の一分野の側面があり、使われる道具が筆から刀になったということでしょう。

落款印としての慣習が需要の根幹である。

印鑑職人が高みを目指してきたもの

印鑑職人の中には、

篆刻の考え方や技を印の世界に取り入れようと努力し研鑽を続けて来た歴史もある。

その一つが全国的な印章技術展覧会として受け継がれている。

書道を、より深く学ぶことで印に対する考えかたもさらに深くなっていった。

土屋渓舟(印刻の師)は、文字の線質を刀の使い方によって,

「切れ味」を表現するなど独自の世界を確立させた。

小川瑞雲は、実用印に小篆(小篆風)を広めることに尽力し、

展覧会への影響は、現在でも続いている。

そこには、書道芸術へのあこがれが根底にあって、

それをいかにして実用印章の世界に取り入れて行くのか、

試行錯誤してきたとも言えそうです。

事前に篆刻を知ることはできない。

知識として、篆刻とはこういうものだと判っているような気がする。

しかし、やはりその世界に入ってみないと現実は理解できない。

ということで、今月から書道の師匠(広畑筑州先生)に篆刻を習いはじめている。

先生は書家で篆刻家ではないので、基本から何をするのかは指示されないが、

展覧会に応募するなら、「先ず彫って来い、」以上。

以前にも一度、先生に篆刻を習う機会があったが、続けることが出来なかった経緯があり

その時は、習い事のひとつとしての感が強かったが、

先ず彫って来い。と言われた後の動揺と緊張感はさすがに前回とは違った思いに

ならざるを得ない。

試行錯誤して一本を彫り上げたが…

修正を指摘されることを前提に、

彫ったまま(補刀していない状態)で印影を見せたところ

「これはこれでいい。直さない方がいい。」 もう一本彫って来い。以上。

ただ、(印文を)半紙に文字を書いた部分については、

この方が文字が生きる、

立派になる等、多くの指摘を頂いたことはありがたいと素直に思った次第です。

修正して(補刀)仕上げていくことが当たり前の自分にとって

直さない選択の世界は、書道そのものだと改めて感じました。

書道で手直しすることはないですから…

篆刻も最終的には文字が大切?

当たり前のことですが、文字が大切

半紙で書き込むことで文字の形を詰めてゆく。

直す。直さないの差はありますが、

文字のデザイン力が実用印であれ、篆刻の印であれ、

基本であるということでしょうか。

この先、学んでゆくことで、多くのことを経験することになりそうです。…

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