はん助奮闘記

こだわりの発掘

「凜」女の子一文字の和文篆

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女の子の名前「凜」

2017年名前ベスト10の3位の「凜」を

和文篆で彫ってみました。読み易さを優先しました。

型にはまらない柔軟さがないとできないデザインです。

書体の持っている特長、たとえば筆法。

文字の骨格は行書を据える。

柔らかさは草書を、線質は篆書+古印体。

空間を押さえながら印としての重みを保つことなど…

大切なこと

伝統(字法・章法・刀法など)を守ることは

その通りというか、私の立ち位置を考えれば当たり前のこと

基本です。

印章の基本は紛れもなく大陸にあります。

しかし、日本的な情緒を含んだ「倭古印」(やまとこいん)を

見ていると、制作過程や文字の選択など

当時としては最善であり、偶然の産物であったのではと思います。

注文する人の感性に寄り添う柔軟性

印鑑の文字校正を通してお客様の感性を感じることがあります。

文字のバランスを考えて…楷書的に線を増やして欲しい。

読み難いので…3文字のうち、この文字は読みやすいようにして欲しい。

細かいところでは、ここの空間が広すぎる。ここの部分をもう少し太めに。

この文字が小さく見える。等指摘され直したりします。

ときには、そうすると誤字になってしまうかも?普通そのようなやり方はしない

などありますが、できるだけ要望を取り入れながら

印の正当性を保つようにして印を完成させて行きます。

競技会の作品作りと普段の仕事

競技会の作品は、伝統の技の技量を競う事になります。

競う以上時間をかけて作品を完成させて行きます。

職人はその過程を通して、何が大切なのかを

考え、学び、新たな発見をし、体が覚えることで

自力をつけて行きます。そして思考の引き出しを増やして行くのです。

普段の仕事には競技会などで培った多くのものが

フィードバック(出力の一部を入力にもどすこと)されます。

90点の自力があれば、6割でも54点になります。

50点の自力の場合、6割では30点です。

時間効率を高めながら、商いに対応して行きます。

普段から自分を鍛え自力を伸ばす為に

競技会などに向かい合うことで、

普段の仕事のレベルも上がると考えています。

 




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