はん助奮闘記

こだわりの発掘

生活と技能向上のどちらが大切なのか?

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生活をするために…

誰でも、生活水準を向上させるために努力をすると思う。

独立して商売をする場合でも、2代目であっても同じ、

結婚して家族がある場合はなおさら大変です。

ハンコの専門店の職人として生きてきた自身としても

生活ができなければ、職人としての価値は失われ、

家長としての役割は果たせず、生活全般において収入源の再考に迫われます。

職人は趣味の世界ではないのです。

技能を第一にしてゆくためには

技能(技術)を第一(基本)に商売をしてゆくためには何が必要なのか?

先ずは資格だと思います。ありふれた考えかもしれませんが、

基本中の基本です。車を運転するためには、運転免許証という資格が必要で、

日本の社会は能力を有した証を基準として認めてくれます。

自分は車を運転するスキルは誰よりも高いとしても、受け入れてもらえません。

ハンコの世界でも、資格があります。二級印章彫刻技能士一級印章彫刻技能士

種類も一般的印鑑の場合は、木口(こぐち)彫刻。

ゴム印の彫刻の場合は、ゴム印彫刻というふうに。

資格はあくまでも、基本でそれを最大限に利用する能力が求められる時代。

商売のスキルが先行して、寄り添うように技能がついてくれば、理想的。

別の言い方をすると、資格はプライドと言えるでしょうか。

若い頃よく聞いた話

資格なんて無くても商売はできる。あっても何一つ特典(特権)がない

技能士の資格を持っていても仕事が増えることもない。腕があれば大丈夫

今の時代、腕は機械任せで何とかなる。大きく変わってしまった。

そこには、技能というプライドがない。目先のことしか見えていない。

…ドットコムや通販の…クル・多くのフランチャイズチェーン。

問屋も生き残りに必死な状況である。

チャンスは来る?

毎年、多くのはんこ専門店が高齢化のため店を閉めている。

技能を持った職人は、年を追うごとに貴重な存在になっているとも言えます。

時代遅れが職人の身を守る最大の機会になろうとしている面もあります。

あとは一歩前へ進む勇気と、生活する収入を確保すること。

まさに、商売のスキルが先行して、寄り添うように技能がついてくる。

技術の向上は根気よく長く続けてゆくことがバランスを保つ方法かもしれません。

ひとりごと

今思えば、当時の私は技術が最優先という考えもあり。

四十代前半で二代目を捨て、独立の道を歩んでしまったが、

結局、商売のスキルが最優先であるという事を身を持って味わいました。

技術を守り続けながら商売を続けてゆくことは大変なことです。

また、家族の理解を取り続けることも容易ではないと思います。

五年後か、十年後に後悔しないためにも、

柔軟な考え方と信念を持ち続けたいと思います。

一本の印鑑を彫る喜びを、より多くの職人に味わって欲しいと感じます。

 

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